本年の採用有無や、採用条件を保証するものではない事、ご留意ください。
椋野靖規|姫路獨協大学
住み慣れたふるさとに貢献!経営者目線で仕事の幅が広がりました。
薬剤師は、都会でなくても全国どこでも仕事ができます。今や調剤薬局の数は、コンビニより多いと言われていますよね。私が薬剤師になってよかったと感じていることは、患者さまに頼りにされている、地域医療に貢献できている、と思えること。どの仕事でもお礼を言われるでしょうが、患者さまから「ありがとう」と言われると本当にうれしいですね。あとは胸を張って仕事のことが言えることや家族や親戚からの健康相談に応えられることでしょうか。
こんな私ですが、最初から薬剤師を志望していたわけではありません。高校を卒業して大阪の建築系の大学に合格したのですが、家族の意向で入学せず浪人しました。特にしたいことも見つからず、自宅から通えるということで、タイミングよくできた姫路獨協大学の薬学部に、1期生として入学しました。国家試験は1回落ちて、予備校に通いましたが、予備校時代や大学での友人など、薬剤師の資格をとるために、一緒に勉強した人たちとは強い絆ができました。今でも電話やメールで連絡をとりあったり、旅行や飲み会に行ったりと、濃厚な付き合いが続いています。
男性薬剤師は、将来的に会社の経営に関わることを期待されますよね。実は1年半ほど前に、将来のことを悩んでいた時期がありました。そのときちょうど店長を任される話があり、ゼロからやれるチャンスは滅多にないと思い、引き受けることにしました。
責任者として在庫管理や動線もゼロから考え、足りない道具は何かなど、決めなければならないことだらけ。今まで何でも揃っていたところで働いていたんだなと、改めて気付きました。そのような中で、投薬台は使い勝手がいいように工夫した、私のオリジナル設計。カウンターは高めで、鞄のおける台も作りました。座って相談できるように椅子席も用意。皮膚科の門前なので、フットケアの相談にも便利です。調剤室でも軟膏練機をテーブルの下に設置して、レイアウトだけでなく使いがってにも気をつけています。
今回、店長を任されて得たものは経営者の目線。立場が替わると相手の気持ちもよくわかるものですね。まずは、黒字でトラブルのないよう運営していきたいと考えています。患者さまとのやりとりは楽しいので、現場には立ち続けたいです。その上で現場3割、経営6割でやれるのが理想ですね。
私は3人兄弟の末っ子。ずっと地元の市川町で過ごしていますが、田舎はいいですよ。空気はきれいだし何より静かです。渋滞はないし犯罪もほとんどありません。買い物も最近はネット通販で何でも届くし、車があれば大阪、神戸、広島にもスムーズに行けます。そして田舎はとにかく人がいい。患者さまがありがとうと野菜を持ってきてくれることもあり、この居心地のよさに慣れると「もう都会には住めないな」と思います。家を一歩出れば、アウトドア感覚で自然と触れ合うことも出来ます。
オフは地元で作ったバスケットチームで活動しています。遠方にすんでいる大学時代の友人とは、オンラインゲームで対戦したりもしています。子どもに帰って遊ぶと仕事にメリハリが出ますよ。