クリフ・ファーマシーは、人間関係が良く、社員もパートさんも長く働いている人が多い会社です。和やかな職場の雰囲気は、社長の人柄によるもの。やさしく気配りのある社長で、多少の無理も聞いてくれますし、有給の申請も柔軟に対応してくれます。また、大きな会社では言えないような意見を、直接言えるのも当社のメリット。年に2回、全体会議と食事会で全社員が顔を合わせ、交流を図っています。

これまでは新卒採用のために大学の説明会や広告でアピールしたり、知人に聞いて訪ねていくこともありました。姫路には薬学部のある大学がありますが、意外にも当社で働く出身者はひとりだけ。大学で学ぶため姫路に来ていた人も、卒業すると出身地に戻ってしまいます。当社の薬剤師は、他の調剤薬局や企業の研究所などからの転職組が多く、結婚を機にこの地域に来た人もいます。こうしたことから当社では長く働いてもらえるよう、できれば地元にゆかりのある方を希望しています。

クリフ・ファーマシーでは、税理士、社会保険労務士などのプロに入っていただいているので、企業としての体制がしっかりしています。産休・育休実績もあり、現在産休中の薬剤師も戻ってくる予定です。正社員として短時間勤務で復帰している人もいます。また、認定薬剤師や、かかりつけ薬剤師手当もあります。

メーカーから講師を招いて社内研修を実施し、薬以外にもスキンケアや在宅医療のことなど、幅広く勉強しています。もっと勉強したい人には申請してもらい、社外での研修を支援する体制をつくっています。専門的な知識の習得も大切ですが、実際には患者さまから教わることが多いのも薬剤師の世界。コミュニケーションをしっかりとって、わからない場合は素直に聞く、という姿勢を大切にしています。

キャリアパスとしては、1年目はOJT、3年目には店長相当の力を付けて自立することが目標です。5年目は店長、管理薬剤師として責任ある立場に、その後は役員として会社を支えていただきたいと考えています。社長は今も現場に出ていますが、そろそろ世代交代も視野に入れなければなりません。そのためにもマンパワーが必要です。クリフ・ファーマシーがカバーしているエリアの人口は、姫路市で約2万人、神崎郡では約3万人。エリア内の7割の患者さまが、たんぽぽ調剤薬局を利用していると想定されています。

マンパワーが増えればもっと在宅医療を展開していきたいと考えています。高齢の方々には薬の知識をしっかりお伝えして、親しみを持って頂ける様な訪問をしていきたいです。元気でいられる人が、もっと元気でいられるようにしたい。調剤薬局の基本的な役割は「薬をきちんと飲めるようにすること」ですが、薬局にできることは、もっともっとあるはず。アナログ的ですが、薬剤師が患者さまの情報を共有し、患者さまの名前と病気をすべて覚えることから始めたいと考えています。

これからの薬剤師は、いろいろなことが求められるでしょう。状況の変化に対応してきた実績のある当社で、ずっと安定して頑張れる人材をお迎えしたいと考えています。
（人事担当部長　前嶋治男）