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薬剤師の福利厚生
01薬剤師がライフワークバランスを達成するには
ライフワークバランスとは、やりがいを持って働く一方で、育児や介護、趣味などのプライベートも充実できる生活のことを意味します。
すべての人がプライベートと仕事の調和の取れた生活を送ることは、国も推奨しています。
一口にライフワークバランスといっても、その実現は個人の環境によって異なります。
たとえば、習い事などの趣味を充実させたい人は早い時間に退勤したいと思うでしょうし、子どもの養育でお金がかかる人は勤務時間を増やしてでも給与を高くしたいと思うでしょう。それぞれの人が、自分のライフスタイルのどこに重点を置きたいかで、働き方も変わるのです。
ここでは、それぞれのライフステージに合わせたライフワークバランスの実現についてみていきましょう。
- 目次
- 【1】薬剤師のライフワークバランスを考える
- 【2】ライフワークバランスを実現できる職場の見つけ方
- 【1】薬剤師のライフワークバランスを考える
- あなたが自分の人生の中で充実させたいことは何ですか?
薬学生のみなさんは、多くの方がこれから結婚・出産・育児といったライフステージを迎え、働き方にも変化が出てくるでしょう。
育児のために仕事の量を減らしたい場面だけではなく、子どもの進学などで出費が増大すると仕事を増やして給与を増やしたい場面もあると思います。
しかし、そのようなライフワークバランスを実現させるためには職場の理解を得る必要があります。 - 一般職(薬剤師以外の)で働く方が、それぞれのライフワークバランスの実現のために柔軟に仕事の形態や量を変えるのは容易ではありません。各々のプライベートな事情に応じて勤務形態を変えることは、社内の体制から変えることになったり、会社にとって不利益になったりすることもあるからです。
たとえば、育児のため仕事の量を減らしたかったので正社員からパート勤務に働き方を変える人がいます。しかしその後、子どもが成長して再度正社員として働きたいと思っても、その時の社内の状況によっては難しく、正社員として復帰できないことも大いにありうるのです。 - 一方薬剤師は比較的簡単に正社員として職場に復帰することが可能な職種です。薬剤師は女性が多い職業です。その背景もあってライフステージにあった働き方について、現場にも理解があるところが多いのです。
また、現在は比較的売り手市場の業界であることから、一人でも多く正社員として雇用したいという病院・薬局も多いです。 - 一番効率的なのは、新卒で入社した勤務先が「予想されるライフステージの変化に応じた制度を設けており、実際に従業員が活用している環境であること」です。
産前産後休業や育児休業だけでなく、勤務時間や契約形態を柔軟に選択できる環境であれば、なお良いですよね。
では、どうやってそのような職場を探せばよいのでしょうか。
- 【2】ライフワークバランスを実現できる職場の見つけ方
- 人によってライフワークバランスは異なるため、柔軟な待遇を提供してくれる職場を探すことは困難です。
運よく、希望の就職先に先輩や知人がいれば、社内の内情を知ることはできるかもしれませんが、その可能性はとても低いでしょう。
しかし、現場の人に話を聞く機会はそれだけではありません。
企業説明会・合同説明会に参加することで、実際に働いている人の詳しい話を聞くことができるのです。
「早出・遅出はあるのか(選べるのか)「子育ての際は時短勤務も検討可能か」「キャリアアップはできるのか」「それぞれ活用した人は今までにいるのか」など、自分が優先したい人生のポイントについて質問をしてみましょう。
(ただし、あまりに自分本位な質問は「仕事に対するやる気がない」と思われる可能性があるので控えましょう。)
ファーネットでも、年に3回病院・薬局などの企業を集めた就活イベントを開催しています。病院・薬局だけでなく、官公庁や医薬品メーカーの働き方も勉強できる機会ですので、参加して自分にあった働き方を探してみてください。
また、ファーネットではサイト上で『産休育休あり』『院内(提携)保育所あり』『初任給25万円以上』など自分にあった条件で絞込みをして検索することもできますので活用してみましょう。
その上で、積極的に訪問をしてみてください。そして、現場の方にお話しを聞く事を推奨します。 - 企業規模の大小だけでは分からない魅力やユニークな制度なども、見つかるかもしれません。
また一般的に、「大企業」と言われる企業ほど、たくさんの人をマネジメントする必要があるため、一人ひとりの事情を考慮してもらえる可能性は高くないと言われます。
半面、地域に密着した薬局/病院であれば、1人ひとりを大切にする必要があります。ですので、いわゆる「大家族経営」と言われる社員を家族のように大切にした経営に取り組む法人が多いと言われます。 - 自分の今後の人生の価値観や考えを学生のうちに考えておき、ライフワークバランスの実現を目指しましょう。