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薬剤師の役割を考える

02薬剤師によるサプリメントの活用指導の重要性

健康増進やダイエットに効果のあるサプリメントの広告をよく目にします。
「飲むだけで痩せる」「肌がきれいになる」などの謳い文句は、怪しいとは思いつつも魅力的で、つい購入してしまう消費者が少なくありません。
効果のないサプリメントや詐欺まがいの健康食品に関するニュースが後を絶たないにもかかわらず、なぜ消費者は商品を購入してしまうのでしょうか。
ここでは、サプリメントや健康食品の相談窓口としての薬剤師の役割を考えていきましょう。

目次
【1】サプリメントなどの健康食品に関する消費者の不安
【2】サプリメントの最適な摂取の指導と薬剤師の役割
【3】地域医療の健康増進に貢献できる職場とは
【1】サプリメントなどの健康食品に関する消費者の不安
「楽をして痩せたい」「健康を維持したい」「いつまでも若さを保ちたい」といった願望は、誰もが持っている気持ちでしょう。
そんな、人間なら誰しもが持っている欲求につけこみ、効果の疑わしいサプリメントや国内未承認薬を売り込む業者が存在します。
これらの業者は、消費者のコンプレックスや病気に対する恐怖心に付け込んで、「これさえ飲めば大丈夫」と言葉巧みに高額の商品の購入を促します。
消費者は体質や病状の改善を望むあまり、実際には効果が期待できないサプリメントをつい購入してしまうのです。
もし消費者に正しい知識があれば、こういった業者の甘言に惑わされることもないでしょう。
そして、一般の方が服用の正しい知識をつける手段となるのが、薬の専門家である薬剤師への相談なのです。
【2】サプリメントの最適な摂取の指導と薬剤師の役割
今後の薬剤師は、調剤だけでなく日々の食事やサプリメントの摂取指導などを含めた、健康全般の相談対応が期待されています。
サプリメントの中には、医薬品との併用により効果が変化してしまったり、返って体に悪影響を及ぼしてしまうものもあるので、本来、服用には十分注意しなくてはならないのです。(皆さんであれば当然ご存じだと思いますが)
たとえばビタミンCは炭酸脱水酵素抑制剤や鉄排泄剤との摂取によって尿道結石を引き起こす危険性がありますし、血流を改善するとされるビタミンEは血栓防止薬や抗凝固剤などと同時に摂取することで出血傾向が高まる危険があります。
一人暮らしなどで栄養素が不足しがちな方は、サプリメントを摂取することで栄養を補填できますが、その服用には十分注意しなくてはならないのです。
しかし、一般の方が適切なサプリメントの摂取方法を、自分ひとりだけの力で理解するのは困難です。
そこで、専門家である薬剤師に商品の選択、摂取量や飲み合わせについて相談できれば、最適な摂取ができ、健康促進も可能になります。
病気になりにくい体質に改善されていけば、近年問題になっている医療費増加にもブレーキをかけられるでしょう。
【3】地域医療の健康増進に貢献できる職場とは
薬局の中には、積極的に地域住民のための健康診断などのイベントを行い、相談の機会を設けている会社もあります。
薬剤師に気軽に相談ができる機会を設けることができれば、相談者の体調に応じて医薬品やサプリメントの服薬指導を行う機会が増え、その場で正しいアドバイスを提供できます。
正しい知識を共有することで、薬局や薬剤師に対する地域住民からの支持も高まるでしょう。
ただし、すべての薬局がこのような取り組みを行っているわけではありません。
就職活動中に気になった薬局が、地域へ向けてどのような取り組み実施しているのかを知りたいときは、見学や会社説明会に参加して質問してみましょう。
薬局で行っている具体的な取り組みや、かかりつけ薬局に対する会社の思いなどを知ることができるので、自分の理想にあった就職先を見つける足掛かりとなるでしょう。
ファーネットでも職場見学会やインターンシップの情報を随時更新していますので、気になった職場があれば積極的に参加して情報を収集していきましょう。
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