お役立ち情報

面接の事前心得

03薬学生のための面接の事前心得~面接の種類編~

薬学生の採用の一連として一般的なのが、会社説明会、施設見学、小論文や学力テストなどの記述問題、そして面接という流れです。
中でも、薬剤師の採用試験において特に重要なのが面接試験です。
ここでは面接のための事前準備として、まずは面接がどういうものなのかを理解し、面接官が薬学生のどこを見て採用基準としているのかを確認していきましょう。

目次
【1】面接の種類それぞれ
【2】企業側の面接の目的
【1】面接の種類それぞれ
就職活動中の面接は『個別面接』、『グループ面接(集団面接)』、『グループディスカッション』の三つに分けられます。
それぞれの面接方法で対策も変わってきますので、一つずつ確認していきましょう。
■個別面接
学生が1人で採用者と対峙する面接のスタイルのことで、薬学生の面接は、ほとんどがこの形式です。一対一で対面することもあれば、複数の面接官と対面する場合もあります。
個別面接の注意点は、相手が質問してきたことに対して、自分なりの考えを分かりやすく具体的に説明しなければいけないということです。
相手の質問を理解し、それに対して正しい回答をする、会話の「キャッチボール」を意識しましょう。
丸暗記した志望動機や自己PRなどは、どうしても不自然で機械的になってしまうのでNGです。相手とコミュニケーションをとるつもりで、自分の考えを自分の言葉で話せるように準備をしていきましょう。
また、個人面接はたった一人で臨まなくてはならないので、その分緊張も大きくなります。
思いもよらない、準備していなかった質問をされた時にも動じずに答えられるように、話す内容を自分で深く掘り下げてから面接に臨みましょう。
対策方法として、面接の前には必ず自己分析を行うことが大切です。自己分析がきちんとできていないと、回答の軸がぶれてしまい、発言に矛盾が生まれる可能性もあります。
また、普段から『自分はなぜこの行動をしたのか/考えたのか』という問いかけを意識して日頃から練習しておくとよいでしょう。
自分の行動に理由を見つけ、自分の価値観やこだわりを理解できていれば、面接官に何度「なぜそのように思ったのですか?」と追求されても怖くありません。
■グループ面接(集団面接)
グループ面接とは、複数の学生(3~5人程度)が一度に面接を受ける形式で、一次面接で行われることが多い面接方法です。
グループ面接では、面接官の話だけではなく一緒に面接を受けている学生の話もきちんと聞いておかなくてはいけません。
どのタイミングで自分が指名されるかわからないので、常に気を抜かず、「自分ならこう答える」と考えながら話を聞きましょう。
グループ面接で重要なのは、『人の意見に流されない』ということです。必ず自分なりの考えを用意して質問に答えましょう。
また、グループ面接は複数で行われる面接ですので、一人がずっと自分の話を続けると他の人のアピールする時間が少なくなってしまいます。グループ面接では、簡潔かつ的確に自分をアピールすることが求められていることを意識しましょう。
■グループディスカッション
グループディスカッションとは、その名の通り複数の学生がグループになって議論する面接方法です。
グループディスカッションでは、学生一人ひとりに『司会進行』『記録係』『タイムキーパー』『発表者』などの役割が割り当てられます。
勘違いをしやすいのですが、グループディスカッションの目的は自分の意見を通し相手を納得させることではありません。いかに人の話を聞き、議論の状況を分析し、コミュニケーションが取れているかを判断されます。
また、司会進行役や発表者が選考に有利だと思われがちですが、自分の役割をすばやく理解し、スムーズに議論を進められる能力を見られているので、どの役割に付くかではなく割り当てられた仕事を責任を持って果たすことが重要です。
【2】企業側の面接の目的
採用側が面接を行うのは、履歴書や成績証明書ではわからない内面の部分を判断するためです。
自社のスタッフと協力して仕事がこなせる人物かどうか、会社の戦力になってくれる人材かどうかを、面接を通して見極めているのです。
ですので、面接では自分の意見や考えを積極的に発言していきましょう。はきはきとした発言ややる気のある意見は、意欲的に仕事に臨む人材として好意的に受け止められます。
自分が今後どういう薬剤師になりたいのか、入社したらどういう仕事を経験したいのかという具体的な発言ができるように準備しておきましょう。
また、面接は薬学生にとっても会社のことを理解する窓口になります。
面接では「何か質問はありませんか」と問いかけられることもありますので、会社案内の資料やネット上で知り得た情報以外の質問をしてみましょう。
この場で積極的に質問が出来る人は、自社に興味がある、働く意欲がある学生だと判断されることもあります。
面接は、採用側と薬学生の相互理解を深める場所としても意味を持つのです。
お役立ち情報TOPへ戻る
登録がまだの方

今すぐ会員登録!