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面接の事前心得
02薬学生のための面接の事前心得~就活マナー編~
薬学生の採用試験において、最も重要視されているのが面接です。
面接は、薬学生がどういう人物なのか、自社にふさわしい人物なのかを判断するために行われます。あまりにビジネスマナーに反した行動をとってしまうと、自己PRをする以前に不採用の決を下されてしまうかもしれません。
面接における薬学生のマナーを確認し、試験の緊張の中でも自然と動作が行えるよう事前の準備をしておきましょう。
- 目次
- 【1】面接の際の服装マナー
- 【2】採用したいと思われるための面接のマナー
- 【1】面接の際の服装マナー
- 人は見た目や話し方の印象で9割も判断されてしまうといわれます。
面接では、外見で個性を出すのではなく、内面を見て判断してもらうことが大切です。自分の能力を見てもらう前に、見た目で損をすることになるのは勿体無いですよね。
いわゆる就活マナー通りのリクルートスーツを身につけることで、社内のルールを守り、他の社員とも協調できる人間かどうかが判断されるといって良いでしょう。
新卒の面接時の服装の基本は『清潔感』と『フレッシュさ』です。
項目ごとにチェックポイントをまとめましたので、確認してみましょう。 - ■男性
【髪の毛】
・表情がわかるように、前髪が顔にかからないようにしましょう。
・寝癖はありませんか?ヘアワックスは付けすぎず、あくまで整える程度に使用しましょう。匂いがきついものもNGです。
【顔】
・清潔な印象を与えられるよう、ひげは剃っておきましょう。
・目をきちんと開き、口角を上げて明るい表情に努めましょう。
【スーツ】
・派手すぎるスーツは、服装の印象しか残らない恐れもあります。黒か紺のスーツが良いでしょう。
・ぶかぶかの上着や裾の短いスラックスは垢抜けないイメージを与えます。自分の体にあったスーツを用意しましょう。
・襟や袖口に汚れやほつれはありませんか。
・ネクタイは派手すぎず、スーツに合ったものを選びましょう。青地または赤地にストライプ柄といった無難なものを一本は持っておくと良いでしょう。
・シャツは白が基本です。アイロンをかけてしわのないシャツを着用しましょう。
【靴・靴下】
・靴下は黒か紺が基本です。白の靴下はダーク系のスーツとマッチせずに浮いてしまうので避けましょう。
・靴もスーツに合わせた黒の革靴が定番です。受付をする前に汚れがないか確認し、磨いておきましょう。
【バッグ】
・バッグは黒の手提げタイプが基本です。
・面接中はバッグを足元に置きますので、自立するものを選びましょう。
・A4サイズのファイルが入る大きさのものを用意しましょう。 - ■女性
【髪の毛】
・髪の毛が顔に掛からないよう、長い髪は結びましょう。ショートヘアやボブヘアの人も、礼をしたときに髪の毛が顔に掛かるようであればヘアピンなどでまとめておきましょう。
・明るい髪色は相手に威圧感を与える可能性もあります。髪色は黒(地毛)に戻しておきましょう。
【顔】
・ナチュラルメイクは顔を明るくし、健康的な印象を与えます。普段ノーメイクの人も、就活の際は軽く化粧をすると良いでしょう。派手なポイントメイクは威圧感を与えてしまうのでやめましょう。
【爪】
・長い爪は不潔感を与える恐れがあるので切っておきましょう。逆に深爪しすぎるのも幼い印象を与えてしまうので注意が必要です。
・マニキュアを塗る際は、薄いピンクやベージュなどの肌に近い色を選びましょう。ジェルネイルやストーンなどはNGです。
【服装】
・スカートは柔和な印象を与え、パンツスーツは活発な印象を与えます。自分にあったスーツを選びましょう。
・スカート丈は、座ったときに膝が見える長さがベストです。長すぎるスカートは垢抜けない印象を与え、短すぎるスカートは派手な印象を与えてしまいます。
・ストッキングは黒でなくベージュを選びましょう。移動中に伝線する可能性もありますので、常に予備を用意しておくとよいでしょう。
・コートも黒や紺などのダークカラーか、ベージュが基本です。ダウンコートやダッフルコートといったカジュアルなものではなく、無地のトレンチコートやステンカラーコートを着ていきましょう。
【靴】
・黒のパンプスを用意します。少しヒールがあるものを選ぶとスタイルがよく見えます。
・就職活動中は移動も多くなるので、ヒールが高すぎる靴や足にあっていない靴は靴擦れをおこしたり疲れやすくなります。歩きやすくサイズの合った靴を選びましょう。
【バッグ】
・黒の肩掛けタイプがベーシックです。A4サイズのファイルが入り、自立するものを選びましょう。
- 【2】採用したいと思われるための面接のマナー
- 面接予定時間の15分前には到着し、身だしなみの最終チェックをしておきます。髪は乱れていませんか?靴は汚れていませんか?
受付をするのは予定時間の5分前がベストです。遅刻は厳禁ですが、あまり早くに行きすぎても先方の都合がつかない可能性があるので控えましょう。建物内に入り受付をする際からコートは脱いで腕に掛けておきましょう。
受付をするときから面接は始まっていると考え、はきはきした声で名乗りましょう。
面接室の前にきたらノック3回をします。「失礼いたします」という声掛けも忘れずに。
入室後一礼し、ドアを閉める際は面接官に背中を見せないようにします。
いすの横に来たら学校名、学部名、名前を名乗ります。自分のために時間を割いてくれていることを自覚し、「本日はよろしくお願いいたします」と一礼しましょう。
いすに座るのは「どうぞ/お掛けください」と示されてからです。
バッグはいすの横に置き、コートはバッグの上にたたんで乗せます。いすに背もたれがある場合でも、コートを背もたれに掛けないようにしましょう。
男性は足を軽く開いて手はひざの上、女性は足を閉じて手は重ねて足の上に置くと美しく見えます。猫背になったり背もたれに寄り掛からないように座ってください。
また、面接中は無意識に足や腕を組んだり、顔や髪に手をやらないように気を配りましょう。
面接中は何を聞かれても冷静に答えることが肝要です。
もし質問が聞き取れなかったときは、あせらずに「申し訳ございません、もう一度質問をお願いできますでしょうか」とお願いしてもOKです。
面接が終わったら席を立ち、「本日はお時間を取っていただきありがとうございました」と一礼し、面接室を出る際もドアの前でもう一度一礼します。コートは建物を出てから身に着けましょう。
面接が終わるとホッとして気を抜いてしまいがちですが、まだ注意することはあります。
最近問題になっているのが、SNSで面接の内容や会社の印象を漏らしてしまい、採用が取り消しになってしまう例です。外出先やインターネットでは誰に見られるかわかりませんので、迂闊な発言はしないようにしましょう。
また、面接後にお礼のメールを送ると好印象です。当日中か、遅くとも翌日に送信すると良いでしょう。 - 就職活動中は、さまざまなマナー・ルールに直面します。面倒だと思うこともあるかもしれませんが、マナーを守ることは社会人としての常識ですので、学生のうちから身に着けておきましょう。